リコリスの森 1周年記念絵を解説！
「リコリスの森で、ずっと待ってる。」
— ✍️ (@Bond_utpr) February 27, 2019
1周年おめでとうございます pic.twitter.com/4NVoGAqm8n
絵には大きく分けて2種類あります。
ひとつは、なんも考えずに勢いで描いた絵
もうひとつは、めちゃくちゃ意味を込めて描いた絵
今回は後者の「意味を込めた絵」です。
絵を描く人間としては「描いた本人の絵の解説とかめちゃくちゃ見たい～！」と常日頃思うのでやってみます！
が…自分の絵をわざわざこうやって解説する人、あまり見かけないですがそりゃそうです恥ずかしい～～～
なんなら自分の画力がよわよわなのも自分が一番身に染みてわかっているので…
下手なりに愛はたくさん込めたのでよかったら、あたたかい目で見て頂けると嬉しいです！
構図
赤ずきんと黒ずきんの布が繋がっています。
その一枚の布がねじれることでメビウスの輪になっています。
「メビウスの輪→捩じれることで人の表とウラが見える」という意味
終盤のシーンでブラッドは黒ずきんの声になっています。あれはブラッドのウラの部分が見えているという暗喩であり、ブラッド自身ということに変わりはありません。
捻れて二本に見えていたとしてもメビウスの輪は一本の紐なのです。
黒ずきんが森そのものなので赤(リコリス)で全員を包み込むように
左：ブラッドの血縁者
右：血縁外
ブラッドが自分の意志で手にかけたランドルフだけを自分の黒(独占欲)の中に
【ブラッド】
設定年齢を考慮して実際の音也くんよりも幼めに描写
ランドルフの手を取り一緒にオリオン座を掴む→
・ランドルフの本名を教えてもらった暗喩
・星をプレゼントしてあげたいというブラッドの想い
正面から見て顔の左半分を隠すと微笑み
正面からみて顔の右半分を隠すと…
フードは脱ぎかけで裏地の黒(ブラッドの欲)が見えている
【ランドルフ】
死にかけの表情
・死んだように生きてきたランドルフ
・愛する人に殺され本当に死んだ事で救われたランドルフ
→どちらともとれるように
生気はなく、でも穏やかにブラッドに寄り添ってずきんの中(黒)に入ることを受け入れている
手にブラッドと星の暖かさを感じている
【ヴィクター】
後悔の表情
ブラッドが死んだ今でも黒ずきんに囚われ続けている→黒ずきんに一番近い位置・ブラッドの対角線上の位置
あの子殺してしまったマスケット銃を見つめ、リコリスの花が咲く中、ブラッドを思い出している冒頭のシーンの彼。
【黒ずきん】
人々の心の鏡であり、人の欲を養分としているので全員を包み込むように
妖しく、しかし魅惑的な表情（欲望の魅力）
決して「悪」ではない。「罪」かどうかはわからない。ただただ純粋なる欲望。
どんな表もどんな裏も結局は同じ人。
以下からはサブキャスト
衣装はチャームを参照しています。
細かなデザインや、マーリン・バーナードの動物の種類は個人的な憶測ですのでご了承ください。
【グレアム】
懺悔の表情
神に赦しを乞う
病気の設定の為、実際の嶺二よりも痩せこけた描写
ブラッドを本当に愛している気持ち(表)と生きたいという純粋な欲(ウラ)の葛藤があるため、黒ずきんに近い位置
病気の彼がなぜ今まで父親に捨てられずに生き残れたか、もしくはなぜ病気になったのか。「使えない身体(多重な意味が内包されている)」。それが分かるように色っぽく。そして未亡人ぽく。
【アルヴィン】
奉仕の愛の表情
魔術師の為不思議な雰囲気・魔力がある描写をを出すため妖艶に。美しく。
彼は自分の欲に素直に心臓を差し出し、葛藤は無いため黒ずきんから遠めの位置
【トッド】
キツネ。金に目がない。
残酷な表情。ある意味裏表が無く自分に正直。
そのため黒頭巾からは遠めの位置。
【マーリン】
ハヤブサ。ランドルフを心から心配している。
彼に手を伸ばそうとしているが届かない。
こちらを見てくれていない悔しい想いがあるがすべてを投げ打ってまで振り向かせることはできなかった。
【バーナード】
クマさん。凶暴な爪と猟奇的性格。
感情や思考は少し幼め。
幼い故に怖いもの知らず。
本能の赴くままに殺して食べ生きる純粋な生き方。
余談ですがクマのﾓﾌﾓﾌ部分をなっちゃんの髪の色で最初塗ってみたら完全にプーさんだったのがすごくかわいくてひとりでにっこりしちゃいました。
【村の大人・村の青年】
ヴィクターの近く位置に
集団心理特有の悪意のない正義という名の暴力を表すためになんでもない日常的な表情に。
おだやかであればあるほどおぞましい。
以上です。
いかがでしたでしょうか？
画力・表現力が足りてないものの、自分のリコリスの森の考察・解釈と共にたくさん愛情を込めてがんばってかきました。
もしよかったらマシュマロを～～(おねだり)
リプライやDMも嬉しさ満開です！
最後に
リコリスの森 大好きです。1周年おめでとうございます。
(私の中の)天国でのブラッドとランドルフの生活が1年経過しました。幸せそうです。
2/18～2/25のトキヤイベント(月夜に踊る物の怪奇譚:見習い陰陽師UR 時晴くん)もお疲れ様でした！楽しかったですね！
W1のコンビお仕事がこれからも続いていきますように。
あ、そうだ、
需要がありそうでしたら「リコリスの森の考察・解釈」を再掲しますね。あのカトリックのやつとかです。(現在は削除済)
ここまで読んでくださって本当にほんと～にありがとうございました！
